30歳超えたら一人旅が辛くなってきた件。
わたし、旅行が大好きで。
でも基本ネガティブ&人付き合いが面倒くさい人間だから友達と呼べる人がほとんどいなくて。当然恋人もいないし。
だから旅行に行く時は基本一人旅。
20代は日本、海外関係なく色々なところに1人で旅行してきた。1人でも十分楽しかった。これからも一生1人で世界中の国を旅行することを生き甲斐に生きていけると思っていた。
でも、30を超えた頃から、急に一人旅するのがキツくなってきた。
明確な理由は分からないけれど、たぶん幾つかの要因が重なった結果だ。
1. 旅行慣れし過ぎた
これまで隙を見つけては海外旅行しまくってきたので、20代までにだいたい50カ国くらいは行った。
初めて行ったヨーロッパでは、こんな美しい場所がこの世に存在するんだと心から感動した。
初めて行った東南アジアでは混沌とした街並みとバイクの数、人々のエネルギーに衝撃を受けた。
でも50カ国も旅行していると、最近ではそうした感動も薄くなってきていて、どんなに美しい景色を見ても「わーすごい」くらいの感想しか出てこなくなった。
現地で美味しいと評判の食べ物を食べても、結局日本のレストランが1番安くて美味しいんじゃ?という結論に行き着いた。
事前に旅行プランも立てなくなった。ホテルだけは押さえておくけど、何を見るかはフライト直前に適当に調べて決めるようになった。
よく旅慣れてきた頃が1番海外で危険な目に遭う確率が高いという。
私も近いうちに何かしらのトラブルに遭う予感がしている(今まで一度も危険な経験をした事はない)。
2. 周囲の見る目が変わってきた
大学生の頃は、同世代の友人達もたくさん一人旅をしていた。
バックパッカー的な事をしている人も多くいたし、ホステルなんかで20代前半の若者達と仲良くなったりもした。
でも30に近づくにつれ、そうした人達は恋人を作り、結婚し、子供を作った。
バックパック旅行先の写真を上げていた友人のInstagramには、いつからか子供の写真ばかりが上がるようになった(それ自体は素晴らしいことだ)。
30を超え、いまだに海外一人旅を続けている人は身の回りにごく僅かになった。
直接言われたことはないが、そろそろ一緒に旅行する相手くらい見つけたら?という周囲のプレッシャーを感じるようになった。
結婚した友人から、「お前はめっちゃ旅行できていいよなー。俺なんか子育てが忙しくて自分の時間が取れないよ。」と言われることもある。
旅先での見られ方も変わったように感じる。
学生時代は元気な若い日本の男の子が来た!1人で異国の地に来るなんて凄いな!という優しい人に多く出会った。
1人で海外のレストランに行く事も全然苦じゃなかった。
30超えてからの海外旅行では、現地の人から絡まれる機会が減った。大人になったので向こうも気軽に話しかけにくいのだと思う。
ホテルでもレストランでも、店員さんや他の客から「この人なんで1人なんだろう」という雰囲気を感じるようになった。
自意識過剰かもしれない。私は人生1人きりでも平気だと思って生きてきたが、結局自分自身が「大人は家族を作らなければいけない」という古い家族規範に縛られるようになったのだと思う。
3. 体力の低下
単純に歳をとって旅行が疲れるようになった。
20代前半の頃は、早朝から深夜までヨーロッパの石畳の街を歩いてもへっちゃらだった。
ホテルにいる時間が勿体無い、できるだけ長く街を味わいたいという思いが強かった。
最近は旅先でも朝9時過ぎまで眠らないと辛い。何ならお昼過ぎに1回ホテルに戻って昼寝したりする。
旅行から帰ってきた後も体力の回復に時間がかかる。
必ず1日は仕事復帰前に回復日を挟まないとやっていけない。
ぐだぐだ書いてみたけど、私は旅行をやめないと思う。
諸事情により結婚や子供はもう諦めているので、1人で何とかこの人生に意義を見出していくしかない。
つまらない人間である私の数少ない趣味が旅行だった。
旅行まで趣味じゃなくなったら私の人生に何が残るんだ。
これからは旅行スタイルを少し変えていこうと思う。
インスタ映えするスポットをひたすら巡るような旅は卒業して、現地の人と交流できるような有料のツアーとかに参加してみたい。
また一人旅が心から楽しいと思える日が戻ってくるといいな。