【ニューシネマパラダイスのロケ地①】パラッツォアドリアーノ訪問記
さて、いよいよ夢にまで見たパラッツォアドリアーノ観光です。
※パラッツォアドリアーノへバスで行く方法はこちらの記事を参考にしてください。
バスが村へ到着し、バスを降りると目の前には…
うわー!あの広場じゃーん!!
オープニングで鐘の向こうに広がるあの広場じゃーん!!
わ、あの泉もある。
La piazza mia,la piazza mia!って言ってたおじさんが頭に浮かぶ。
ニューシネマパラダイス博物館へ
既にテンションMAXの私、まずは町役場の建物にある観光案内所へ。
「ニューシネマパラダイス博物館を見たいです」と伝え、ノートに名前を記帳。よく見ると日本人の方もちらほら。
だいたい1日に2人か3人しか来ていないみたい。
この日はなんと私1人だけの模様。
「こっちよ」と連れられ博物館へ。
横のベンチに座ってた少年(バイト?)の子が扉を開けて中を案内してくれるらしい。
中に入ると少年があのニューシネマパラダイスのテーマを…!
感動で思わずニヤついてしまう。
ニヤニヤしながらひたすら無言でシャッターを押す日本人を見て、少年は何を思う。
子どもトトと、思春期トトの2ショットが個人的に1番好きだったな〜。
本当はずっとこの空間にいたいくらいなんだけど、狭い空間の中で、つまらなさそうに私の様子を眺める少年に申し訳なくなってしまい、5分ほどで退出。
たった5分だけだったけど、この5分のためにシチリアまで来たようなもんだから大満足!
パラッツォアドリアーノ街歩き
到着して15分で広場と博物館という2大目的を観てしまった私。
後はひたすら気の向くままにパラッツォアドリアーノの観光です。
どの道に入っても絵になる…。
まるで迷路のような細い道が続く。
しかしとにかく暑い。
この日はなんと37度。
あっという間にペットボトルの水がなくなり、観光案内所のおばさんにどこで飲み物が買えるか尋ねると、「みんな広場の泉の水を飲んでるわよ」とのこと。
このパラッツォアドリアーノは昔から湧き水が豊富で、地下から湧き出る天然水なので飲んでも大丈夫だそう。
確かに引っ切り無しに村の住人が広場の泉まで水を飲んだり顔を洗ったりしに来ている。
試しに飲んでみたけど冷たくて美味しい!
ちなみに、広場の近くに普通に飲み物を売ってる売店が2,3軒あるので、そこに行ってもよいです。
親切な村人
この日は観光客が私だけ、しかも東洋人ということもあり、とにかく目立ってしまう。
小さい村なので、村全員が知り合いのようで、私のような異物にはすぐ気がつくらしく、すれ違うたびにジロジロ見られてなんだか気まずい。
「迷惑がられてるのかな….?」とだんだん不安になってきたのですが、そんな時にバーの軒先で日向ぼっこをしていたお爺ちゃんから「こっちこっち」と手招きをされ、隣に座ることに。
「どこから来たの?」
「何歳なんだい?」
「君も映画のファンなんだろう」
「よく日本人が来るけど、全員ニューシネマパラダイスのファンだよ」
などとイタリア語で話しかけてくれるお爺ちゃんに思わず笑顔がほころびます。
(ちなみに私ちょっとだけイタリア語が分かるのです。イタリア語が全く分からない方はボディランゲージしかないです…)
私たちが話している様子を見て、あの東洋人は何だと気になっていたのであろう村人たちがワラワラと寄ってきます。
「ジェラート買ってやろうか」
「パラッツォアドリアーノの他にはどこに行くんだ」
「日本のどこから来たんだい」
など質問攻めに!
みんな英語は全く話せないようだけど、本当に親切で、こちらの意味不明なイタリア語にもちゃんと耳を傾けて喜んでくれました。
そんなこんなで気付けば帰りのバスの時間に。
町役場の脇にある公衆トイレへ行き準備を済ませ、夢の村、パラッツォアドリアーノを後にするのでした。