【男子バレー】西田有志というとんでもない化け物に注目せよ
まずタイトルで「化け物」などという言葉を使ってしまったことを謝罪したい。
でも、もちろんこれは最上級の褒め言葉なんですよ。
西田有志。
この名前、覚えておいたほうがいいです。
男子バレーファンの皆さん、とんでもない選手が現れましたよ!
彗星の如く現れたスーパー高校生
私が初めて彼を見たのは2017-18年シーズンのVリーグ。
ジェイテクトSTINGSはあのブルガリアの至宝、カジースキ様がいるチームということで割と応援していたチームだったのですが、年明けの試合にやけにピチピチでキレがとんでもない選手がいるな〜と一目で釘付けに。
選手紹介のテロップを見て驚いた。
なんとこの西田という子は17歳の現役高校生らしい!
折しも同日は春高バレー2018が開催されていた日。
本来なら高校のエースとして同世代のライバル達と打ち合っていてもおかしくない17歳の西田が、Vリーグのお兄さん方相手にズコバコ得点を量産している映像は余りにも衝撃的だった。
西田の高校は春高バレーに出場することが出来なかったようで、西田は大学進学ではなく、高卒後即Vリーグという道を選んだようである。
西田のインタビューの中で、「大学に行くのは遠回り。ライバル達より少しでも早く上のレベルで磨かれたい」という発言をしていて、この子は伸びると確信しました。
本当に素晴らしいことですよ。
前回の石川祐希の記事でも書きましたけど、こういうバレーボールに全てを賭ける意気込みのある選手が増えて来たことは日本バレーの将来にとっても非常に良いニュースだと思います。
西田有志の凄さ
試合の中で西田を見て一目で「この子はモノが違う」と感じた理由は何だろうと考えたのですが、思うに17歳の若さで世界のトッププレーヤーがこなしているプレーの基礎が既に完成されていることがあると思います。
まず、ジャンプのテンポが素晴らしい。
思いっきり助走に開いてトスに飛びつくような早いテンポでジャンプをするのでブロックの完成前に打つことができています。
おまけにジャンプ力もあるので、187cmと小柄ながらも相手のブロックの上から打つシーンも多々あります。
2つ目はプレーの柔軟性。
バックにいる時、前衛が皆スパイクに開けていない+トスがライト側からしか上げられないという状況で、一瞬の判断でバックレフトに開いて思い切りのいい助走から相手コートにバックアタックを叩きつけたシーンはブラジルのジバを彷彿とさせました!
またブロックアウトを嫌った相手ブロッカーが手を引いたのを見てすかさず空いたストレート側にボールを叩きつけるなど、反射神経が抜群にいいんですよね。
これが17歳で出来ている選手はなかなかいないですよ。
そしてビッグサーブ。
勝負所でも入れとけサーブに逃げずに強いジャンプサーブを叩き込めるハートの強さが西田にはあります。
これ、大事なことです。
川合俊一なんかはよく「勝負所は入れとけサーブでいい」なんて言いますけど、とんでもない。
たしかに攻撃力の低い日本のVリーグではそれでも良いかもしれませんけど、海外の強豪相手に緩いサーブなんて入れてたら確実に点取られますよ。
入れとけサーブを入れて相手にほぼ確実に点を取られるよりは、一か八かエースを狙った強気のサーブの方がよっぽど良いです。
それが分かってる西田は素晴らしい。
おまけに、元々サイドやリベロも経験があるようで、オポジットの割には守備がかなり良い。
清水や大竹など、これまでの全日本オポジットは「繋ぎの部分は目を瞑ろう…」というタイプが多かっただけに、攻撃力もあって守備もいいオポジットの西田はかなり期待できます。
世界相手に輝けるか
そんな西田は当然のごとく2018年の全日本メンバー入り。
187cmのオポジットは、世界から見たら超小型。
ブロックの面でどうしても穴が出来てしまうので、Vリーグでのような出ずっぱりで大車輪の活躍というのはもしかしたら厳しいかもしれません。
ただ、あの攻撃は間違いなく世界に通用します。
長年日本のオポジットを務めて来た清水が怪我に悩まされ全日本から遠ざかっている今、昨年は大竹や出来田がオポジットを務めましたが2人とも本来本職オポジットではなかった分、やや決定力不足は否めませんでした。
試合を見る限り、攻撃力では圧倒的に西田>大竹・出来田なので、今年の世界バレーではもしかしたら世界を相手に右から打ちまくる18歳のスーパーエースの姿を見ることができるかもしれません。
余談ですが、石川祐希や柳田とはまた違った濃い系の爽やかイケメンなので、活躍したら間違いなく女性ファンが増えると思います。笑
何はともあれ、怪我だけはしないように祈りつつ、全日本での活躍を期待しましょう。
西田有志、この名前をぜひ覚えておいてくださいね!!